タイトルだけ見ると、なぜ銀行預金をやめるべきなのか?について解説した本だと思いますが、その理由については主に二点述べられていました。
一点目は最近良く言われているもので、銀行の低金利ではこれから想定されるインフレに勝てないため、という理由です。
ただし、
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/fund/yamazaki/0231.html
のように、インフレだからといって必ずしもリスクを取る必要はないという考えもあるようです。著者は投信販売会社の社長ですので当然投資信託を買わせたいというバイアスがあります。この本だけ読んで判断しないほうがいいかもしれません。
二点目は著者が一番主張したいことだと思いますが、個人的にはあまり賛同できませんでした。著者の考えに同意される方も多いと思いますので、気になる人は実際に読んでみてください。
■セゾン投信を立ち上げるまでの苦労話もあり
また、本書はセゾン投信社長である中野晴啓氏がセゾン投信を立ち上げるまでの苦労話も記載されていました。
私としては銀行預金をやめるべきという話より、むしろセゾン投信の立ち上げ話の方が興味深く読めました。